国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のための栄養摂取量の基準を健康増進法に基づき、厚生労働省大臣策定したものが「日本人の食事摂取基準」です。
策定には国民の健康の保持・増進を図る上で重要な栄養素であり、十分な科学的根拠に基づいて望ましい摂取量の基準を策定できるものとしています。
Conditioning
栄養の必要量
摂取量の指標
- 摂取不足の回避目的:「推定平均必要量」「推奨量」「(目安量)推定困難なもの)」
- 過剰摂取による健康障害の回避目的:「耐容上限量」
- 生活習慣病の発症予防目的:「目標量」
と区分して指標が構成されています。
推定平均必要量・・・特定の集団に属する50%の人が満たすと推定される摂取量
推奨量・・・特定の集団にて測定した必要量の分布に基づいて97~98%が充足している量
目安量・・・特定の集団において不足状態を示す人がほとんど観察されない量※十分な科学的根拠を得られず推定平均必要量の算出が困難な場合に使用
耐容上限量・・・健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の最大値と健康障害が発現したことが知られている最小値との中間値がベース
目標量・・・特定の集団において疾病のリスクや代理となる生体指標の値が低下が考えられる量
策定されている摂取基準
35種類の栄養素を年齢、性別、ライフステージ(妊婦・授乳婦、乳児、小児、高齢者)などに留意して策定されています。
摂取基準
たんぱく質の必要量
ビタミンAの必要量
ビタミンDの必要量
ビタミンEの必要量
ビタミンKの必要量
ビタミンB1の必要量
ビタミンB2の必要量
ナイアシンの必要量
ビタミンB6の必要量
ビタミンB12の必要量
葉酸の必要量
パントテン酸の必要量
ビオチンの必要量
ビタミンCの必要量
ナトリウムの必要量
カリウムの必要量
カルシウムの必要量
マグネシウムの必要量
リンの必要量
鉄の必要量
亜鉛の必要量
銅の必要量
マンガンの必要量
ヨウ素の必要量
セレンの必要量
成人の男女で、25〜30μg/日摂取が推奨量とされています。
上限量が定められており、推奨量の約13倍程度とされています。