ちくわって栄養豊富?1本にたんぱく質はどのくらい?気になる栄養素を解説
2024/8/13
ちくわは、日本の伝統的な加工食品で、魚肉を主原料とした練り物です。その独特の食感と風味から、多くの日本人に親しまれています。
しかし、ちくわの栄養価については、日常的に摂取しているにもかかわらず、あまり知られていないかもしれません。
今回は、ちくわの栄養成分について解説していきます。
ちくわの基本的な栄養成分 (2
まずは、スーパーなどで見かける一般的なちくわを参考に見ていきましょう。
ここでは参考として、あるメーカーの商品を一例に、栄養成分をみていきます。
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1本(約20g)当たり
エネルギー 23kcal
たんぱく質 2.3g
脂質 0.1g
炭水化物 3.2g
食塩相当量 0.5g
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次に、おでんなどで見る焼きちくわもみてみましょう。
日本食品標準成分表(八訂)によると、
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100g当たり
エネルギー 107kcal
たんぱく質 13.2g
脂質 0.4g
炭水化物 13.3g
食塩相当量 2.5g
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いかがでしょうか。
これらのデータをみると、どちらも比較的低カロリー、低脂質でありながら、たんぱく質が豊富な食材であることがわかります。
ちくわは手軽にたんぱく質補給できる食材 (1
厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人男性の1日あたりのたんぱく質摂取量の目安は60g、成人女性は50gとされています。
先ほどの栄養表示を見ると、ちくわ1本(約20g)で約2.3g、焼きちくわ100gで13.2gのたんぱく質を摂取できることがわかります。手軽にたんぱく質を摂取できる食材であると言えるでしょう。
料理をしなくてもそのまま食べられる点や、比較的脂っこくないためシニアの方も食べやすいという点もポイントです。
食べすぎは塩分過多につながるので注意 (1(3(4
一見薄味に感じるちくわですが、ちくわには塩分が含まれているため、食べすぎには注意が必要です。
日本人の食事摂取基準(2020年度版)によれば、1日あたりの塩分摂取量の目標量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満です。
つまり、一般的なちくわを5本ほど食べてしまうと、それだけで1日の摂取量の約3割に達してしまいます。
また、日本高血圧学会は1日の塩分摂取量を6g未満、世界保健機関(WHO)はすべての成人の塩分摂取量を5gに設定しています。
高血圧が気になる方や健康を推進したい方は、より注意が必要です。
ちくわをうまく日常の食事に取り入れていこう
ちくわは、低カロリーでありながら高タンパク質を含む優れた食品です。手に入りやすく、気軽に食べられるので、間食にも良いでしょう。
ただし、塩分量が比較的高いため、「ヘルシーだから」と食べすぎないように注意してくださいね。
参考文献
- 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準2020年版.
- 文部科学省. 日本食品標準成分表2020年版(八訂).
- 日本高血圧学会. “ 高血圧の予防のためにも食塩制限を―日本高血圧学会減塩委員会よりの提言” . 学会活動等 . 2020-06,https://www.jpnsh.jp/com_salt.html .(参照:2024-07-23).
- 日本WHO協会. “塩分摂取量を減らし、命を守るために多大な努力が必要” . WHO最新ニュース.2023-03-13, https://japan-who.or.jp/news-releases/2303-23 .(参照:2024-07-23).