【土用の丑の日】栄養豊富なうなぎでビタミンAを美味しく補給しよう

【土用の丑の日】栄養豊富なうなぎでビタミンAを美味しく補給しよう

スーパーやテレビでよく見聞きする「土用の丑の日」。
夏のイメージが強いかもしれませんが、そもそも土用の丑の日とは、季節が変わりゆく立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日間のうち、十二子の丑に当たる日を指す言葉。
ということは、もちろん夏以外にも存在しますし、同じ季節の中に2回ある年もあります。
ちなみに、2025年の夏は7月19日、7月31日の2回が土用の丑の日に当たります。

うなぎは栄養たっぷり 3)4)

土用の丑の日といえば、やっぱりうなぎですよね。
元々は、うなぎに限らず頭に「う」のつく食べ物を食べるという習慣だったとも言われていますが、今ではすっかりうなぎのイメージが定着していますね。
うなぎの魅力は美味しい味にとどまらず、その栄養の豊富さにあります。
ビタミンA、B1、B2、E、Dのほか、カルシウム、鉄分、亜鉛、脂質(DHA、EPA)、コラーゲンなど、夏バテ予防に必要な栄養素が豊富に含まれています
三大栄養素で見ていくと、うなぎの蒲焼100g中にたんぱく質23.0g、脂質21.0g、炭水化物3.1gが含まれています。

特に豊富なのは「ビタミンA 」 1)

色々な栄養素が幅広く含まれているうなぎですが、その中でも特に注目したい栄養素がビタミンAです。
ビタミンAというと緑黄色野菜のイメージが強いかもしれませんが、実はうなぎなどの動物性食品にも豊富に含まれています。

ビタミンAは目の健康に不可欠な物質を構成する成分であり、また皮膚や粘膜を構成する上皮細胞の形成や働きに欠かせない成分でもあります。

日頃から適切に摂取していきたい栄養素ですね。


ビタミンAはどれくらい摂取すれば良いの? 1)2)4)

日本人の食事摂取基準(2020年度版)によると、ビタミンAの推奨量は成人男女で650〜900μgRAE/日

うなぎの蒲焼100gのレチノール活性当量は1500μgRAEですので、これだけ食べれば1日の摂取量としては十分と言えるでしょう。
また、大量摂取してしまうと頭痛が起きたり、脱毛や筋肉痛などが起きる場合があるため、食べ過ぎには注意しましょう。
耐用上限量は、成人男女で2700μgRAE/日 です。

※ビタミンAの摂取量は、レチノール活性当量としてμgRAEという単位で表されます。

うなぎを食べて酷暑を乗り切ろう

暑い夏を元気に乗り切るためには、適切な栄養摂取が必要不可欠。
土用の丑の日にはぜひ、栄養豊富なうなぎを食べてみてはいかがでしょうか?

参考文献

  1. 上西一弘. 栄養素の通になる. 第4版, 女子栄養大学出版部, 2016, p133, 135-136.
  2. 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準2020年版.
  3. 農林水産省.  特集2 鰻. aff. 2016, 47(7), p14.
  4. 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年.