抗酸化作用や、コラーゲンの合成を助ける働きを持つビタミンC。
最近は、コンビニやスーパーで、カットフルーツやビタミンCを含む飲み物がたくさん販売されているため、食事に取り入れやすい栄養素のひとつかもしれません。
美容や健康のサポートに、サプリメントで摂取している方も多いですよね。
ビタミンCは体内で合成できないため、食事から継続的に取り入れる必要があります。
成人の1日の摂取量は「100mg」と言われていますが、毎日十分に摂取できているでしょうか?(出典:日本人の食事摂取基準(2020年版))
今回は、ビタミンCの状態を決める食事要因について、論文を用いて紹介していきます。
ビタミンCの状態を決める食事要因に関する論文によると、、、
主食がビタミンCの状態を決定する要因の一つであると考えられています。
なぜなら、穀物はビタミンC含有量が低いため、穀物を主食とする地域では、摂取量が必然的に低くなるからです。
また、脂肪や砂糖が多い食事も、ビタミンCの摂取量や状態の低下と関連していると考えられています。
一方で、新鮮な果物や野菜にはビタミンCが多く含まれています(Figure 1)。
ですので、これらはビタミンCの状態を改善したいときにおすすめです。
参考文献より引用し、抜粋。
また、サプリメントを使用している人もビタミンC の状態が高いと言われています。
米を食べている日本人のビタミンCの状態は?
日本は水準が高く、果物や野菜を買うことができたりサプリメント広まっていたりするため、
ビタミンCの状態は高いことが分かっています(Figure 2)。
Rowe S., Carr A.C. Global Vitamin C Status and Prevalence of Deficiency: A Cause for Concern? Preprints. 2020. p. 202005.0394.v1. より引用し、抜粋。
コラムでは、Figure 2とする。
しかし、体重が重かったり、肥満の人はビタミンC の状態が低くなると言われています。
なぜなら、体積によって濃度が薄まってしまうからです。
そのため、推奨されるビタミン摂取量は、体重あたりの容量や、血漿濃度に基づいて考える必要があると考えられています。
あなたに合った摂取量で、ビタミンCの状態を最高に!
他にも環境や年齢など、様々な要因がビタミンCの状態に影響を与えます。
自分に合った摂取量を考え、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
サプリメントなども使いながら、最適なビタミンCの状態を目指していきましょう。
参考文献
Anitra C. Carr, and Sam Rowe
Factors Affecting Vitamin C Status and Prevalence of Deficiency: A Global Health Perspective
Nutrients.2020;12:1963.doi: 10.3390/nu12071963